【すぐに役立つ季節の野菜レシピつき】 |
豆パートナー&豆ショップ向けに、月に一度発行しているメルマガです。(since2006年12月) |
09号 2008年8月22日
みなさま、お元気でおすごしでしょうか。ようやく涼しくなってきて、ほっとしますね。京都の今年の暑さはたいへん厳しく、ずっと住んでいる人も、こんなに暑い夏ははじめてだと言っていました。 お盆をすぎて暑さが和らぎ、空気も乾燥してきて、おいしいと思うものもずいぶん変わってきたのを感じます。食欲の秋が、もうそこまで来ているようです。 今日は新しく発売しましたスパイス料理キットのご紹介と、豆料理キットで使っているひじきの産地、祝島の窮状についてご報告したいと思います。 【目次】 (1)スパイス料理キット、ついに完成! (2)ひじきでおなじみの祝島がピンチです。 (3)「絵てがみ大作戦」で祝島の人を応援しよう! (4)祝島サラダ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■(1)スパイス料理キット、ついに完成! 既にご案内をお送りしましたように、スパイス料理キットができあがりました。全6種、全て420円、少ない材料で手軽にできるレシピだけを選びました。 ◆ベイガンバラタ(焼きなすカレー) 〈難易度☆☆★★★〉 5皿分が2回分入っています。なすと玉ねぎとトマトで作ります。最初に焼きなすを作ってドロドロにつぶすところは少し手間ですが、後は簡単です。ぜひ今の季節、おためしください。絶品です。 ◆かぼちゃのサブジ 〈難易度☆☆☆★★〉 かぼちゃさえあればできます。冷めてもおいしいのでお弁当や、もちよりパーティーにも向きます。 すばらしい香りを6種類のスパイスで作ります。フェヌグリークとフェンネルが決め手。 ◆ココナツ入りキャベツ炒め 〈難易度☆☆☆★★〉 キャベツさえあれば、できます。日本人では思いつかない組み合わせの楽しいお料理。南インドの伝統料理です。 3種類のスパイスの他、赤レンズ豆少々と、ココナツフレークが入っています。 ◆ラー油 〈難易度☆☆☆☆★〉 そもそもこのキットを作りたくて、スパイス料理キットを思いついたのでした。ネパリバザーロのチリの風味の豊かさが、よくわかります。 花椒、八角、シナモンを入れるので、香りが複雑ですばらしい。 ◆ホットワイン〈難易度☆☆☆☆★〉ネパリバザーロのオレンジピールやスパイス類の他、レーズンとアーモンドが入ってます。赤ワイン500Ccc分です。北欧のカフェの定番。 ◆ドライトマトのオイル漬け〈難易度☆☆☆☆★〉ドライトマトと塩漬けケッパーが入っています。そのままオードブルとして、あるいはパスタに入れるなど使い道はさまざま。ワインとおいしいパンとこれがあれば最高。 ご注文お待ちしておりいます。なお、スパイス料理キット用のマークを豆料理クラブ会員に公募しているところで、レシピのデザインは漸次改良いたします。 ■(2)ひじきでおなじみの祝島がピンチです。 「スプリットピーとひじきのサラダ」につかっているひじきは、山口県の瀬戸内海に浮かぶ祝島が産地です。水もどししただけで柔らかくなるのは、島の人たちが寒い2月に海に入って、まだ柔らかい若芽の部分だけを摘み、すぐに釜ゆでして天日で干して仕上げるから。やわらかさが損なわれません。 ところで今、その祝島の対岸の田の浦の浜を埋め立てようという話がもち上がっています。祝島の人たちは、自分たちの大切な漁場の生態系が変わってしまったら暮らしていけなくなると、埋め立てに反対しています。 埋め立ては、25年前に計画された原子力発電所を作るために、電力会社が県に6月に申請したのだそうです。 ■(3)「絵てがみ大作戦」で祝島の人たちを応援しよう! 田の浦の浜を埋め立てないでほしいというメッセージを山口県知事に届けるべく、「原発いらん!山口ネットワーク」が絵てがみを作りました。3枚1組150円。豆料理キットなどをご注文を頂いた方には、サンプルを1枚同封いたします。「絵てがみ希望」とお書き下さい。 以下、制作者からのメッセージの一部抜粋です。 ※ ※ 「絵てがみ大作戦 差し出し人になって下さい!!」 この緊急事態を一人でも多くの人に知らて「ちから」をかしてもらいたくて絵てがみを作りました。絵てがみは3枚セットです。どうか差出人になって下さい。そしてお友だちに広げて下さい。よろしくお願いいたします。 絵:予定地から祝島を望む、「いのちの海を埋め立てないで。」 絵:スナメリクジラ、「いのちの海を埋め立てないで。」 絵:海上デモ祝島漁船、「祝島のくらしを壊さないで。」 表書きはすべて 山口県山口市滝町1の1山口県知事 二井関成様 「上関原発予定地の田の浦の浜を埋め立てないで下さい。希少な貝や魚たちのいのちを育むこの海をなぜ埋め立てるのですか。この海域を漁場とする祝島の人たちは一銭の補償金も受けとっていません。こんな暴挙を許さないで下さい。」 自由にメッセージを書く欄もあります。 ご注文は TELまたはFAXで山本由紀子 083−986−3067(豆料理クラブ会員) 原発いらん!山口ネットワーク tel&fax 0820−22−0071 ■(4)「祝島サラダ」 祝島のひじきを少量の水で戻し、祝島の寒干し大根(切り干し大根)もまた少量の水で戻します。 切り干し大根は、水に漬けるとおいしさが逃げてしまうので、水にくぐらせて5分ほどおいて戻します。まわりに付いている水気を吸って戻ります。こうすると、サラダにしたとき味がぼやけません。 祝島の寒干し大根は大きく切られているので、水もどしするのに少し水が多く必要です。 きゅうりをやや太めの千切りにし、にんじん少しも同じように太めの千切りにする。 ひじきと切り干し大根をエゴマ油で和え、きゅうり、にんじんも加えて和え、最後に梅酢で味付け。 さっぱりして朝ご飯からたくさん食べられます。エゴマ油のかわりに、亜麻仁油でもオリーブ油でもおいしい。お好きな植物油をおつかい下さい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お読みいただきまして、ありがとうございます。 厳しい夏の疲れが出る頃だと思います。みなさま、お体にどうぞ気をつけて、お過ごし下さい。 |
08号 2008年5月28日
今日は、新しくつけることになった豆のパッケージのラベルについてご案内いたします。かねてからご要望の寄せられていたものですが、つけてみてとても良くなったと思います。というか、どうして最初からつけていなかったんだろうかと思いました。今までゆで方もレシピも何も記載がなくて、すみませんでした。 これで単品のお豆もずいぶんと販売しやすくなると思います。豆料理クラブらしい実用的なレシピです。 【目次】 (1)豆のパッケージの楽しいラベルがつきました! (2)なすと糸こんにゃくの和風レフリトー (3)レンズ豆と干しあんず(またはドライマンゴ)のスープ (4)豆料理クラブおすすめコメディその1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■(1)豆のパッケージの楽しいラベルがつきました! 実物を見ていただくと一番いいのですが、とりあえず2つ例をあげてご紹介いたします。初夏から夏向きのレシピがついているものです。 【ムング豆】 もやしでおなじみの緑豆(りょくとう)です。中国ではあんにしてお菓子でも食べられています。3〜4倍の水に2〜3時間漬けて、やわらかくなるまでゆでます。煮物に、炒め物にお使い下さい。 しょうがのみじん切りを油で炒め、 ゆでたムング豆を加えてさらに炒め、醤油で味つけ。ピーマンの細切りなどの野菜と炒め合わせても美味しいです。 ご飯を炊く時に、お米1カップに大さじ1の割合でムング豆を加えれば、豆ご飯のできあがり。 スープにしても美味しい。 @ムング豆1カップを4カップの水につけておく Aバターとガラムマサラ(共に適量)を軽く炒めて@の豆を水ごと入れ、1cm角のにんじんとトマトざく切りを加えて30〜40分煮込んでできあがり。アスパラガスやいんげんを刻んで入れても美味しいです。 インドではムング豆のカレーが一番食べられているそう。 【うずら豆】 うずらの卵を思わせる文様で、いんげん豆の仲間です。3〜4倍の水に一晩つけてやわらかくなるまで煮ます。 ゆでたうずら豆はつぶすとクリーミーになるので、炒め物に入れると味がよくなじみます。 【いかとうずら豆のガーリックオイル】 [材料] うずら豆(ゆでて)1カップ、いか1杯、オリーブオイル大さじ3、にんにく(みじん切り)2片、塩・黒こしょう少々、たかのつめ1本、白ワイン大さじ1、コリアンダー(粉)少々 [手順] @いかはわたを抜いて輪切りにする。 Aフライパンに分量のオリーブオイルとにんにくを入れて熱し、香りが出たら@のいかとゆでたうずら豆を加え塩・こしょうする。 Bいかの色が変わったらたかのつめと白ワインを加える。コリアンダーをふり、いかに火が通るまで炒める。 少し置いてからの方がおいしいです。常備菜にもどうぞ。 ■(2)なすと糸こんにゃくの和風レフリトー 上にも書きましたが、うずら豆は炒めものによく合います。つぶれたときクリーミーになり、ぽそぽそしないのが特徴。 そのうずら豆を使ったメキシコの豆料理の代表は、レフリトーです。ゆでたうずら豆を炒めた玉ねぎとともに、つぶしながら炒め合わせるという料理。残ったら何度でも炒め直すところからフリホーレス・レフリートス(英語で言うと、リフライド・ビーンズです)と名付けられました。 この料理は、季節の野菜で和風にいろいろとアレンジできます。冬場は大根の葉でよく作りました。しょうがとにんじんもおいしいです。 新スタッフのわかこさんが作ってくれた「なすと糸こんにゃくのレフリトー」がおいしかったので、夏向きと思いますし、ここでご紹介します。味噌味です。 フライパンでニンニクのみじん切りをごま油で炒め、そこにあくぬきした糸こんにゃくと乱切りのなすを入れて炒める。ゆでたうずら豆をつぶしながら加え、みそをのせて、ふたをして蒸し煮。黒こしょうをふる。最後にかき混ぜて塩味が足りなかったら薄口醤油も加える。ピーマンや甘長唐辛子を最初に炒めておいて加えると彩りもきれいです。 ■(3)レンズ豆と干しあんず(またはドライマンゴ)のスープ 今の季節、酸味のある豆スープがおいしく感じますね。ドライフルーツで作るレンズ豆のスープをご紹介します。とってもおいしいので、新しく豆料理キットに入れることも検討しています。玉ねぎさえあればノンオイルでできます。 ドライフルーツは、もともとのレシピでは干しあんず(アプリコット)ですが、ドライマンゴや干し柿でもできます。ドライマンゴの時はバルサミコ酢をひかえめにし、干し柿の時は多めにしました。 ドライマンゴで作る時は、フェアトレードトレードカンパニーのブルキナファソのものがおすすめ。半袋(50グラム)をりんごジュースでふやかしてフードプロセサーで細かくして使いました。 [材料] 赤レンズ豆(乾燥) 200g、水 1リットル、玉ねぎ(みじん切り) 250cc、クミン 小さじ1、マスタードパウダー 小さじ1、ニンニク(みじん切り) 小さじ1、干しあんず(みじん切り ドライマンゴや干し柿でも可) 120cc、塩 小さじ1、バルサミコ酢 大さじ1.5〜2、(好みで)こしょう・チリ 各適量、(飾りに)ヨーグルト 適量、香菜・パセリ 各少々 [手順] @レンズ豆と分量の水を火にかける。ふっとうしたら弱火にして10分ほど煮る。玉ねぎとスパイス類を加え、豆がやわらかくなるまで煮つめる。必要なら適量の水を加える。 Aにんにく、干しあんず、塩を加えて5〜10分煮たら、バルサミコ酢、こしょう、チリを入れ、味を調える。ヨーグルトや香菜を飾る。 ■(4)豆料理クラブおすすめコメディーその1 湿気の多いこの季節、ちょっと息苦しい日がありますね。京都は空気が悪いので、もう光化学スモッグが出たりしています。 湿気を吹っ飛ばす、楽しいコメディー映画をひとつご紹介します。 『昨日・今日・明日』、1964年のイタリア映画。マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンの組み合わせのドラマが3本続くオムニバス映画です。 第1話はナポリの話。これが一番豆料理クラブにふさわしいです。わが町も昔はこんな風だったんだろうなと思わせる下町が舞台。この一家の食卓にはきっとお豆が出ていたはずだと思います。貧乏などもろともしない勇ましいイタリア女性たちが小気味いい。第2話はミラノの話。はじまりはシリアスタッチ。第3話はローマの話。バルコニーづたいの近所づきあい(?)からドラマが始まります。 夫婦で見るには、ひとりで見る以上にきっと楽しめます。笑いのツボが微妙に違うのがおかしいです。ちょっとエッチな、でも健康的なコメディー。アカデミー賞外国映画賞もとっています。 楽しみたい日にレンタルショップで見つけたら、ぜひ借りてみて下さいね。ソフィア・ローレンの勇ましさに「女は度胸」と思います。そして、マルチェロ・マストロヤンニの名演には何度も吹き出してしまいます。「男は愛嬌」でしょうか。 監督は「自転車泥棒」のデ・シーカです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最後までお読み下さいまして、ありがとうございました。 文中でも書きましたが、3月にスタッフが入れかわりました。家庭の事情で退職した佐野仙子のかわりにまして、新スタッフのやまもとわかこが豆や豆料理キットの袋詰めをしております。どうぞよろしくお願いします。 みなさま、季節の変わり目、どうぞお体大事におすごしください。 |
07号 2008年1月9日
京都の楽天堂・豆料理クラブ、高島千晶です。 みなさま、あけましておめでとうございます。旧年中はご愛顧いただきまして、まことにありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。 7月の豆々ニュースを発行して以来、半年も書かずにすっかりご無沙汰してしまいました。毎月書きますとそそっかしく宣言しておきながら、あっという間に半年が経ってしまいました(お恥ずかしい)。今年はちゃんと続けられるよう隔月で書いていこうと思います。ご参考になるような季節の料理が紹介できるといいのですが。 去年は8月に京都自由学校でワークショップ「豆は世界の日常食」、10月には豆料理クラブ会員と組んで京都YWCAにて4回シリーズの豆料理ワークショップをしました。今年は、2月に篠山チルドレンズミュージアムでこどもワークショップ「カルカッタのお友だちに会いましょう」、金沢の小学校のPTA活動でワークショップ「豆は世界の日常食」、3月にも京都市民活動総合センターでワークショップ&豆ランチパーティーの開催を予定しております。 料理教室はできないのですが、豆を日常の食卓に取り入れていただける入り口を作るように試みていこうと思っております。その様子なども、このメルマガでもお知らせしたいと思っております。 【目次】 (1)ワークショップ「豆は世界の日常食」 (2)銀手亡と菜の花の和えもの (3)豆とれんこんのマリネロースト (4)『湧』の連載「世界中の台所からの贈り物」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■(1)ワークショップ「豆は世界の日常食」 料理教室をして下さいとよく頼まれるのですが、豆料理はいたって簡単なので、教えるようなことがない気がしてお引き受けしたことがありません。でも、3年前に篠山チルドレンズミュージアムで、こどものワークショップとして一緒にこどもたちと料理して以来、豆料理のワークショップは大人の方ともいろんなところでやってきました。 豆が世界中で栽培されていること。それはマメ類だけが持つ畑を肥やす性格によるということ。古代ローマの農法でもマメ科の植物がやせた土地を豊かにすることが書かれていること、アメリカ先住民もその性格を知っていてトウモロコシといんげん豆を一緒に植えてきたこと、自然農法が注目されている今、マメ科の植物の活躍はふたたび期待されること、自然農法を実践する農家を応援するためにも豆を食べることが大事だということ、などをまずお話しします。 そして、何種類かの豆をゆで、ゆでただけの豆とゆで汁を味見してもらいます。その豆の味からどんな料理を作りたくなるか、班ごとに話してもらいます。そして、豆のマリネをみんなで作ります。すっぱい調味料数種、しょっぱい調味料数種、油数種、薬味やスパイスを用意しておき、それらを組み合わせて各自、好きな味つけをしてもらいます。20人いれば20通りのマリネができてきます。お互い、味見をしあうことで、いろんな発見があります。 同じように、豆のペーストも作ります。 ここで終わる場合もあれば、最後に野菜をいくつか用意しておいて、班ごとに自由に料理してもらうこともあります。最初に作りたい料理を話しておいたことや、豆のゆで汁がそれだけでおいしいので、豆スープだけでも作ろうということになります。豆スープもみそ味、トマト味、カレー味、しょうゆ味、いろんな味のものができてきます。ゆで汁の甘みを頼りに作るので不思議と失敗がありません。 最後に、用意しておいたパンとともに作った豆料理を食べ、自己紹介し、感想や質問を話してもらっています。 始める前は、たいていいつも、主催者の方がレシピがないことを不安に思われるのですが、やってみると思いのほか参加者が主体的に料理し、そこからお互いがヒントを得ることに気がつかれ、喜んでいただいています。 ■(2)銀手亡と菜の花の和えもの 去年は品薄だった銀手亡が入荷しました。それこそゆでただけでおいしいお豆で、ゆで汁もあくがなく上品で、スープにも最適です。 和食にも取り入れていただければと思い、これからの季節にぴったりの菜の花と銀手亡の和えものを紹介します。ごはんと煮魚とみそ汁、それにこの一品で、ぐっと食卓が華やぎます。 といっても、簡単。菜の花を塩ゆでして両手ではさむように水気を切り、茹でた銀手亡と混ぜ、少量のオリーブ油と塩、酢で和えます。できあがり。菜の花の苦みと銀手亡の甘み。春の豆料理です。 なお、新ものの銀手亡は、すぐに煮えますので、どうぞ煮すぎにならないよう、お気をつけ下さい。30分で柔らかくなると思います。もしゆですぎたらスープになさって下さい。 ■(3)豆とれんこんのマリネロースト 今度は、メインディッシュにもなる冬の料理をご紹介します。 [材料] ゆでた銀手亡 2カップ(お豆ならなんでもできます)、れんこん 1節(1センチの輪切りにし1〜2分ゆでます)、玉ねぎ 1個(1センチくらいのくし切り)、パプリカ マリネ液[オリーブ油 大さじ4、ワインビネガー 大さじ3〜4、塩 小さじ2、こしょう 適量] @銀手亡とれんこんをビニール袋に入れ1時間くらいマリネします。 A耐熱容器に玉ねぎを敷き、@を上に広げます。上からパプリカをかけ、220度で15〜20分くらい焼きます。 室温に冷めたところで、あるいは冷蔵庫で冷やして食べるとおいしいです。 貝豆やうずら豆でやってみてもおいしかったです。そのときはパプリカもマリネ液に入れました。れんこんの白い色は損なわれるけれども、味はこっちの方がいいかもしれません。 ケチャップが入ってるの?と聞かれるんですが、パプリカの風味とビネガーの酸味と玉ねぎの甘みで、そんな感じがするのかもしれません。 鶏の胸肉もあいます。豆とれんこんをマリネするときに、鶏の胸肉をそぎ切りにして(好みでカレー粉も)加えます。そして一緒にオーブンでローストします。こちらは焼きたてがおすすめです。 ■(4)『湧』の連載「世界中の台所からの贈り物」 地湧社の『湧』という雑誌に、2007年3・4月号から、「豆〜世界中の台所からの贈り物」という連載を書かせてもらっています。 2008年の1・2月号では、「お金を使わない楽しみ」というタイトルで、17年間の商売人の経験を書きました。機会がありましたら、手にとってみられて下さい。 『湧』は毎号、読み応えがある雑誌だと思います。下に地湧社からの案内をコピーします。 「湧」は直接定期購読制の雑誌です 「湧」は、人間の生活の最も基本的な問題に焦点を合わせ、様々な活動分野での新しい視点を提供します/著者と読者を結んで、深い体験からの言葉、地から湧きたてのいのちの水をお届けします/地湧社の出版活動の消息を伝えるとともに、新刊書や催し物をいち早くご案内します。お申し込み方法 購読料は1年間2000円(税・送料込)です。隔月(奇数月15日発行)にお届けします。お近くの郵便局から郵便振込(口座00120-5-36341地湧社)または現金書留にてお申し込み下さい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最後までお読み下さいまして、ありがとうございました。みなさま、寒さ厳しい折、どうぞお体大事におすごしください。 |
06号 2007年7月3日
京都の楽天堂・豆料理クラブ、高島千晶です。 暑くなってきました。みなさま、お元気でおすごしでしょうか。 京都の夏は蒸し暑いです。京都から神戸に引っ越された人が夏の涼しいのにびっくりされていました。わたしも今まで、伊丹、東京、山口と住みましたが、やっぱり一番暑いのは、京都かもしれません。 夏によく売れている豆料理キットは、ズッキーニと豆のスープ、ハモス、地中海パスタソース、アフガニスタンの豆スープ、ひよこ豆のカレーなどです。みなさまのところではいかがでしょうか。 【目次】 (1)豆料理キットのレシピを改良しました! (2)豆料理クラブのレシピ付きスパイス、準備しています。 (3)豆腐マヨネーズのレシピ (4)にんじんとひよこ豆の炒め物(5)作業所に内職がもっと頼めます ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■(1)豆料理キットのレシピを改良しました! いくつかの豆ショップからご要望があったのですが、豆料理キットの封を開けなくても必要な材料が分かるようにしてほしいというリクエストにお応えしまして、豆料理キットレシピの表面のデザインを変えました。 それぞれの料理を作るのに揃えなければならない材料を欄外に書いています。新しい仕様に順次変えていきますが、しばらくは新旧入り交じります。ご容赦下さい。 また、アフガニスタンの豆スープのレシピを少し変えました。ミントとディルを入れるタイミングを仕上がり寸前にしました。断然おいしいです。 ■(2)豆料理クラブのレシピ付きスパイス、準備しています。 楽天堂は小売店としても週3日、営業していますが、このごろスパイスについて質問する方が多いのに気がついています。スパイスを使った料理をしてみたいと思っておられる方は多いんですね。 ただ、その使い方が分からない。豆料理キットは料理の作り方が中に書いてあるので、手軽にやってみようと思えるけれど、スパイスは買って帰っても台所の片隅で眠ってしまいがちなのかもしれません。 そこで、このメルマガでご紹介しているような簡単な野菜のレシピを、スパイスのパッケージに付したらお客さまに喜んでいただけるのではないか、そう思い、今、ひとつひとつのスパイスに150字程度のレシピをつける準備をしています。 従来、スーパーに売られているスパイスのラベルには「肉や魚の臭み消しにどうぞ」のような説明が多かったと思うのです。しかし、スパイスは、肉や魚だけでなく淡泊な素材とも相性がいい。ここは豆料理クラブの野菜と豆のレシピが活躍する場だ!と気がつきました。 なるべく1種類のスパイスで、手に入りやすい食材で作れるものを選んでいます。手軽に作れて楽しめるように、レシピに変更も加えていますので、もう少し時間がかかりますが、急ピッチで進めています。 ■(3)豆腐マヨネーズのレシピ たとえば、マスタードパウダーのパッケージに貼るラベルでは、豆腐マヨネーズを紹介しようかと思います。 250グラムの豆腐を沸騰したお湯にくずし入れ、ざるにあけて水気をよく切ります。その豆腐と、オリーブ油大さじ3、りんご酢小さじ2、にんにく1片、マスタードパウダー小さじ1、塩小さじ4分の1〜2分の1をミキサーにかけてできあがりです。 ■(4)にんじんとひよこ豆の炒め物 スパイスは香りを抽出するのにふさわしい温度があります。低すぎると香りが出ないし、高すぎると焦げてしまいます。そのへんのコツも、ラベルに書いていこうと思っています。クミンシードはこんな風に書こうかなあと思います。 《クミンシード》野菜炒めやカレーにどうぞ。植物油を熱します。2〜3粒クミンシードを落としてみて、シューと細かく泡が出てきたら、その時がタイミング。分量のクミンシードを全部入れてかき混ぜ、パチパチはじけて香りが出てきたら、焦げないうちに野菜を入れます。例)クミンシード小さじ3分の1、にんじん2本、ゆでた豆1〜2カップ、塩適量。 ■(5)作業所に内職がもっと頼めます 今、豆料理キットのラベル貼りを近くの(心に病のある)女性のための作業所サリュにお願いしています。納期に追われない仕事が継続的にあるということで、たいへん喜ばれています。 楽天堂の近所には、もうひとつ障害者の作業所がありますが、そこも納期に余裕のある内職がほしいと思っています。スパイスに付けるラベル貼りは、そちらの作業所にお願いしていこうと思っています。 豆ショップの皆さま、何か、アイデア、ご要望がありましたら、お気軽に、およせください。豆にも、今秋より、ゆで方や料理の仕方を書いたラベルまたはレシピをつけようと思っています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最後までお読み下さいまして、ありがとうございました。みなさま、蒸し暑い毎日ですが、どうぞお体大事におすごしください。 |
05号 2007年5月12日
京都の楽天堂・豆料理クラブ、高島千晶です。 新緑の美しい季節、皆さま、お元気でおすごしでしょうか。豆料理クラブでは、今年より京都の郊外に田んぼを借りて、米作りをします。昨日は田植えの準備で、代掻きでした。土と水を混ぜてどろどろの状態を作るのです。 子どもたちも大勢連れて行きましたが、かえるやおけらをおいかけて、大喜び。しまいには、首から下、全身泥だらけになっていました。 いよいよ来週は田植えです。 【目次】 (1)ネパリバザーロのスパイスで、豆ランチパーティー (2)切り干し大根のおいしい食べ方・その1 (3)切り干し大根のおいしい食べ方・その2 (4)豆ランチパーティーで好評の卵料理(5)出かけてお手伝いします、豆ランチパーティー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■(1)ネパリバザーロのスパイスで、豆ランチパーティー 5月26日、ネパリバザーロ代表、土屋春代さんをお招きして、豆ランチパーティーを開きました。ネパールからの生産者お二人を含む総勢21人のツアーで横浜からいらっしゃり、40人あまりのパーティーとなりましたが、土屋さんの熱のこもったお話しのあと、参加者ひとりひとりが自分の言葉で話をして下さったのが、とても嬉しかったです。 ネパリバザーロから仕入れているスパイスをどんなふうに使って料理を楽しんでいるか、実際にみなさんに食べて頂いたことも嬉しかった。 ネパールの生産者が「まるでネパールでご飯を食べているみたい」と言ってくださいました。みんながもちよった手料理を鍋から直接よそって、わけあって食べる雰囲気がネパールと一緒なのだそうです。 世界中、きっとサービス業が発達する以前の社会では、レストランでなく家庭で食事を分け合ってきたのだと思います。食事をわけあうということはコミュニティーでの儀式に欠かせないことも世界に共通しているように思います。 ■(2)切り干し大根のおいしい食べ方・その1 豆ランチパーティーでも好評だったお料理を一つ紹介しましょう。切り干し大根を水にくぐらせしばらくおき、周りの水分を吸収させるような感じでもどします。こうすると、切り干し大根のうまみが逃げません。それを水もどししたひじきと千切りしたキュウリの一緒にボールに入れ、オリーブ油と梅酢で和える。できあがり。 とってもおいしいんですよ。うっかりすると、一人でどんぶり一杯食べてしまいそうになります。オリーブ油のかわりに、ごま油や亜麻仁油を使ってもおいしいし、野菜はきゅうり以外ににんじんやセロリを加えるのもおすすめです。 ■(3)切り干し大根のおいしい食べ方・その2 もうひとつ、人気の料理を。 切り干し大根を上の料理と同じ要領でもどします。茹でたひよこ豆、塩もみして水にさらした赤玉ねぎと一緒にボールに入れます。オリーブ油、梅酢(または塩とレモン汁)、白こしょう、ディル、かつおぶし(たっぷりめ)で和えます。これは時間が経ってもおいしいので、ピクニックのお弁当にもうってつけ。ディルとかつおぶしの組み合わせって、すばらしい。 ■(4)豆ランチパーティーで好評の卵料理 店で仕入れた卵が余ったときに、会員から教えてもらったのですが、煮卵という料理法は、かんたんで前日から作り置きでき、大勢のパーティーにぴったりの一品です。 ゆで卵の殻をむきます。だし汁3:しょうゆ1:みりん1の割合で煮汁をつくって沸騰させ火を止めます。そこに卵を入れゆっくり味をしませます。できあがり。 八角があれば最高です。卵5つにひとかけくらいの割合でだしと一緒に煮汁に入れ温めていくうちに香りが出てきます。ひとかけというのは、星形のひとつの片です。星の形丸ごと入れないようにお気をつけ下さい。 ■(5)出かけてお手伝いします、豆ランチパーティ 顔を合わせて一緒にご飯を食べ、話をシェアする大事さを改めて感じています。みなさまのお店のお客さんと一緒に、豆ランチパーティーを開きませんか。5人から20人くらいが一番、楽しいと思いますが、今回40人余りのパーティーしてもやはりいつもと同じように、お一人お一人がご自分の話をなさったので、一緒にご飯を食べることの力を感じました。 できれば畳の部屋がいいと思います。参加者に一品持ってきてもらうようにお願いします。気持ちですから、料理をされない方でしたら果物でもけっこうですとお話ししますと、どの方もためらわずに持ってきて下さいます。最初に40分ほど、わたしの方からお話をさせて頂いて、ひとりひとり自己紹介して頂きます。食事をはさんでまたお話します。 11時から初めて15時くらいに終わるのが一般的です。交通費と泊まるところを用意して下されば、都合の着く限りどこへでも出向きます。豆スープやカレーなどをスタッフの方と一緒に作りましょう。 国民投票法案が可決され、これからの3年は日本にとって、ほんとうに大事な時期だと思います。一人一人つながっていって、安心して社会のあり方を話しあうことが大事だと思っています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最後までお読み下さいまして、ありがとうございました。 土屋さんのお話で印象深かったことは数多くここには紹介できませんでした。参加しているいくつかのメーリングリストで紹介しています。ご希望の方には転送いたしますので、お知らせ下さい。 |
04号 2007年4月12日
ごぶさたしております。毎月、季節のレシピを紹介しようと思ってはじめたこのメルマガ、先月はインフルエンザでギブアップしてしまいました。今年は春になってもインフルエンザがはやっていました。たいへんだった方も多いのではないでしょうか。もう本当に暖かくなって一段落ですね。 先月、ご紹介しようと持っていたキャベツの料理や初夏の豆料理など、今号はレシピの紹介が多くなっています。簡単なので、すぐに役立つこと間違いなし。どうぞおためしください。 また、5月のフェアトレード月間の催し物、ネパリバザーロの代表土屋春代さんをお招きしての豆ランチパーティーのお知らせもいたしております。 このところ、世界フェアトレードデイの催し物に向けて、お豆や豆料理キットの注文が続々入っています。山口のアースデイでは、豆料理クラブ会員が天然酵母パンと豆スープ、鍋カバーと豆料理キットを販売する予定です。豆をつかった催し物の内容をお知らせいただければ、このメルマガでも紹介させていただきますね。 【目次】 (1)キャベツ料理カヴォリ・ソフォカーティ (2)しいたけのステーキ (3)初夏のムング豆スープ (4)豆ランチパーティー「何を大事にして仕事をつくるか」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■(1)キャベツ料理カヴォリ・ソフォカーティ キャベツのおいしいこの時期、何度も我が家の食卓に上がる料理です。イタリアのお総菜。バターを使わずオリーブ油だけでもおいしくできますし、お酢の種類をいろいろためしてもそれぞれいおいしく仕上がりました。 @にんにく1かけと玉ねぎ1/4個はみじん切りにする。 A鍋にバター50gとEXVオリーブオイル大さじ3強、@を入れて炒め、いい香りがしてきたら、細切りにしたキャベツ小1玉と塩一つまみを加える。 Bふたをして弱火で煮る。30分たったら白ワインビネガー1/2カップを加え、ふたをしてさらに30分ほど煮る。最後に塩で味つけする。 CEXVオリーブオイルをかけ、フォークでキャベツをつぶすように混ぜながら食べる。 ■(2)しいたけのステーキ 肉厚のしいたけをいただいた。ステーキにしたらとても喜ばれた。しいたけとオレガノは合うと思います。冷めてもおいしいのでピクニックのお弁当にもよし。 @にんにく2片を粗みじん切り。しいたけ8つの軸をとり大きければ半分に切る。 Aフライパンに分量のオリーブ油を熱してにんにくを炒め、にんにくの香りが出たら、しいたけを入れてまず裏側を焼く。しんなりしてきたら裏返して表に焼き色を付ける。いい香りがしてきたら塩こしょうとオレガノをふって、できあがり。 ■(3)初夏のムング豆スープ 緑豆はるさめ、緑豆もやしでおなじみの緑豆は、またの名をムング豆といい、ささげの一種。水もどしの時間がほとんど必要なく、スープやカレーに便利です。ご飯に混ぜて炊いてもよし。このスープ、ムング豆が手に入らなければ、食感の似た小豆をつかっても作れます。小豆をつかう場合はアクがあるので、柔らかくゆでたら一度すっかり水気を切り、新に2+1/2カップの水とともに料理します。アスパラガスのかわりにブロッコリーでもおいしい。 [材料](4-6人分) ムング豆(乾燥)150g、水 3+1/2カップ、バター 30g、ガラムマサラ 大さじ1、クミン 小さじ1、にんじん中1本半、 アスパラガス2束、カットトマトの缶詰1つ、黒砂糖 小さじ1+1/2、塩 小さじ1+1/2 @ムング豆は分量の水に1時間くらいつけておく。水は捨てない。 Aにんじんは1センチ角に切る。アスパラガスは1センチの長さに切り、固いところと穂先のやわらかいところとを分けておく。 B鍋に分量のバターを溶かしてガラムマサラとクミンを入れ、弱火でこげない程度に軽く炒める。 CBに@の豆と水、にんじん、アスパラガスの固い部分、カットトマト、黒砂糖、塩を加えて、30分ほど煮込み、アスパラガスの穂先を入れたら5分ほど煮込んでできあがり。 ■(4)豆ランチパーティー「何を大事にして仕事をつくるか」 今年のフェアトレード月間は、ネパリバザーロの代表・土屋春代さんをお招きして、豆ランチパーティーを開きます。 楽天堂でネパリバザーロのスパイスを販売するようになった昨秋、土屋さんが来店してくださって一緒にお昼ご飯を食べながらお話をしたのですが、ネパールでの仕事を始められたきっかけなど伺い、とても感銘を受けました。一人でお聞きするのがもったいなくて、今回の豆ランチパーティーを企画いたしました。お近くの方、どうぞお越し下さい。 豆ランチパーティー「何を大事にして仕事をつくるか」 ゲストスピーカー:ネパリバザーロ代表 土屋春代さん *開催日程:5月26日(土)12時から15時30分 *開催場所:乾窓院 *開催場所の住所:京都市上京区仁和寺街道御前西入 *主催者:楽天堂 *参加費:2500円(豆料理クラブ会員1500円) *イベント参加の際の連絡先:楽天堂 *イベント内容:12時から13時まで土屋さんにお話しいただきます。13時から豆料理のランチ。一品持ちより大歓迎(豆料理でなくても食べるものなら何でもOK)。ランチをはさんで、参加者の自己紹介と感想。 |
03号 2007年2月12日
いつもお世話になっています。お元気でおすごしでしょうか。我が家はこの春、下の子どもが小学校に入るのですが、ようやく長かった子育て緊急事態の10年が終わりつつあります。本を読む時間が少しずつ持てるようになってきました。 今、一番興味を持って調べているのは、食材の世界史です。料理がいかに世界中の先祖からの恩恵から成り立っているか知るのは楽しいし、また、その食材を手に入れるために略奪があり、奴隷貿易があり、植民地のプランテーションができたことを知り、産業革命などとの関係を読むと、なんて世界は一つにつながっているんだと改めて驚かされます。 【目次】 (1)鍋カバー続々入荷、スパイスホルダー作成中 (2)豆料理クラブおすすめスパイスレシピ(チラシ) (3)銀手亡の生産者秋場さんご夫妻を招く豆ランチパーティ(3月12日) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■(1)鍋カバー続々入荷、スパイスホルダー作成中 楽天堂では豆料理クラブ会員有志と共同で豆を煮るときに活躍する保温調理用の鍋カバーを開発しました。サリーをさき織りした再利用の布の美しさ、使わないときはコンパクトに折りたためる機能性、カルカッタの女性の手刺繍のラベル、どれもすばらしいものです。入荷するたびにすぐに売り切れている状態ですが、今月からそろそろ安定供給できる見込みです。どうぞご注文下さい。 上代税込み2940円、6つのレシピがついたかわいい取扱説明書付きです。 カルカッタには、年末に一人、年が明けて一人と、豆料理クラブ会員が行ってきました。フェアトレードプロジェクト第2弾のスパイスホルダーの作成も進んでいます。 鍋カバーの販売利益の全額は、楽天堂がひじきなどを仕入れている山口県上関町の祝島漁協に寄付します。上関原発の建設反対のための運動資金として使ってもらいます。 ■(2)豆料理クラブおすすめスパイスレシピ(チラシ) 楽天堂で26種類のスパイスを販売し始めたのを機に、それぞれのスパイスを使った簡単な料理の作りかたを1枚のチラシにまとめました。商品をご注文いただきました際に、チラシを同封いたします。販促にお役立て下さい。 たとえばベイリーフのところは、白菜の蒸し煮。白菜を少量の水で蒸し煮するとき、ベイリーフを入れると香りがすばらしいんです。塩と挽きたての黒こしょうだけでもおいしいし、牛乳を入れてみたり、さらに水どき片栗粉を入れたりとアレンジできます。 チリの欄には、前号の豆々ニュースで紹介したラー油の作り方がのっています。そういえば、ラー油で香りをつけた筑前煮がとてもおいしかった。青菜と豆の炒め物の仕上げにもうってつけでした。 あと一つ、ご紹介しましょう。シナモンスティックを使った豆入りデザート。ゆでた白いんげん豆1カップ、豆のゆで汁半カップ、りんご2個(さいの目切り)、はちみつ大さじ2〜3、シナモンスティック1本(半分に折って加える)、塩小さじ半をいっしょに煮ます。台所にすばらしい香りが広がります。さつまいもを加えてもおいしい。 ■(3)銀手亡の生産者秋場さんご夫妻を招く豆ランチパーティ(3月12日) 上のレシピに出てきます白いんげん豆ですが、楽天堂では通常、北海道の秋場和弥さんから無農薬無肥料栽培の銀手亡を仕入れています。残念がら昨年は水害に見舞われ、今期は販売できない状態ですが、その無農薬無肥料栽培に長年取り組んでこられた秋場さんご夫妻をお招きして豆ランチパーティーを開催します。 昨年の3月にも秋場さんにはお越しいただき、自然に沿った暮らしと農業の可能性について話してもらいましたが、今回ははじめて奥さんの房子さんにも来ていただきます。わたしたちが一昨年、北海道の秋場さんとお仲間の生産者を訪ねていったときにも、奥さんと一緒にご飯を食べる機会はなかったので、今回の豆ランチパーティーは本当に楽しみです。 農業がうまくいかないとき、どんな気持ちで家庭を支え子育てをしてこられたか、お話をお聞きしたいし、わたしたちがどんなふうに秋場さんのお豆を料理して楽しませてもらってるか、もちよりパーティーで感じていただけたらと思っています。 当日は、秋場さんの農業を支えてこられた埼玉の自然食品店・サンスマイルの店主松浦智紀さんにもお越しいただくことになっています。ぜひ、ご都合がつきましたら、京都近辺の皆さま、ご参加下さい。 3月12日(月)12時から16時 参加費2500円 予約制です。 会場は楽天堂近くの乾窓院です(地図はホームページをご覧下さい)。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 新しく取り扱いを始めましたスパイスや鍋カバーについて、ご質問などありましたら、お気軽にお電話またはメール、およせ下さい。季節の変わり目、みなさま、どうぞお体大事に願います。 |
02号 2007年1月12日
遅ればせながら、謹んで新年のお慶びを申し上げます。おだやかなお天気の続いたお正月でした。いつもにわか支度でお正月を迎えるのですが、今年は子どもたちと少しばかりていねいに準備をして落ち着いた気持ちですごせました。ご愛顧、ご支援下さっている皆さまのおかげだと感謝しております。今年はまた新しい気持ちで豆料理の普及に精を出そうと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。 【目次】 (1)スパイスで遊ぶ (2)スパイスの販売はじめます。主なものはネパリバザーロから仕入れています (3)かぼちゃのパーフェクトスープ (4)甘酒づくりと味噌の仕込みで、豆料理クラブは盛り上がっています ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■(1)スパイスで遊ぶ 豆料理が好きになってからというもの、スパイスと友だちになりました。色とりどりのスパイスが並んでいるので、遊びみたいに台所にいろんな香りを立たせます。チャイを入れるとき、ぐつぐつと茶葉と煮るスパイスに、今日は何を選ぼう。シナモンとしょうがのスライス。クローブだけでもいける。そしてスパイスの王女さまみたいなカルダモンでチャイをつくるのはひときわ楽しい。カルダモンの皮に切り目を入れて中身をほぐして紅茶の葉とともに小鍋で煮出す。そして牛乳を加えて少し煮詰めてできあがり。 ゆでた大豆を酢に漬けておいて保存する酢大豆はわが家の常備菜ですが、そのびんにも気分によっていろんなスパイスを放り込みます。しょうが。昆布と鷹の爪。あるいはクローブを入れたもの。炒ったクミンシードを入れたもの。いくつかびん入りの酢大豆があれば、なますにはしょうが味のを加えよう、水菜のサラダには唐辛子のがいいかな、キャベツのピクルスにはクローブ入りのを、と選べます。 今日はラー油をつくりました。基本はサラダ油1カップを熱して、粉唐辛子20グラムを入れたボールにじゅっと入れるだけ。一晩おいておけばラー油のできあがりです。油を熱するとき、好きなスパイスを入れます。これが楽しいんです。シナモン、しょうが、青ネギ、ニンニク、花山椒、八角、カルダモンなどが一般的。信じられないようないい匂いが家中に立ちこめてクラクラしそう。冷めたらごま油でさらに香りづけします。中国人ってすごい。 ■(2)スパイスの販売はじめます。主なものはネパリバザーロから仕入れています 豆料理キットには、スパイスと豆を1回分詰め合わせていますが、スパイスだけも販売してほしいという声がありました。そこで豆料理キットに使用しているスパイスをメインに26種類を今年より20グラム単位で袋詰めして販売します。どれも有機栽培または農薬不使用です。 また、使用頻度の高い7つのスパイスはネパリバザーロから仕入れたフェアトレードのものです。イエローマスターパウダー、ガラムマサラ、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、シナモンパウダー、ターメリック、チリペッパー(粉唐辛子)です。香りがとても豊かです。受注体制が整いしだいまたご連絡いたします。 ■(3)かぼちゃのパーフェクトスープ かぼちゃとたまねぎだけでこんなおいしいスープができるなんて、とあきれてしまうくらいおいしいスープです。タイムで香りづけします。玉ねぎを炒めているとき、台所中にタイムの香りが広がります。 【材料】かぼちゃ 1キロ(皮をむいて角切り)、玉ねぎ 中2個(ざく切り)、バター 大さじ2〜3、にんにく 3片(つぶして)、塩 小さじ4分の3、タイム 小さじ半、塩・白こしょう 適量 @玉ねぎ、にんにく、タイム、塩をバターで炒める。玉ねぎがじゅうぶんやわらかくなったら、かぼちゃと水4カップを入れる。かぼちゃにかぶるくらいになるはず。少なければ水を足す。そのままことこと40分煮る。 Aミキサーなどでポタージュ状にする。目の粗いこしき器でこしてもよい。 B鍋に戻して濃すぎるようなら水を足し、塩と白こしょうで味つけ。最後にタイムを少しふる。 ■(4)甘酒づくりと味噌の仕込みで、豆料理クラブは盛り上がっています 楽天堂では、京都近郊のお百姓さんの堀さんから古代米を仕入れています。(豆料理キットのひとつ「小豆と黒米のデザート」でつかっている黒米は、堀さんの古代米です。)自然栽培でお米を作って10年目の去年、ようやくご苦労が実って米作りが軌道に乗りました。 この堀さんの米から作った麹が、今、豆料理クラブで大人気です。味噌の仕込みの季節でもあるし、甘酒もかんたんにできてすき焼きやドレッシングに重宝するので、はやっているようです。次号の『らくてん通信』から、石川県の会員・小紺有花さんによる麹料理の連載が始まりますが、その1回目は甘酒の作り方と甘酒を使ったスイートの紹介です。わたしは甘酒をつくったことがないのですが、『らくてん通信』を見てやってみるつもりです。通信は皆さまにもお送りしております。どうぞお楽しみに。 |
01号 2006年12月12日
いつも、豆料理キットをご愛顧いただきまして、ありがとうございます。一斉送信で失礼しますが、豆料理クラブの近況をショップのみなさまに報告させていただく「豆々ニュース」をお送りすることにいたします。すぐに役立つ季節の野菜レシピ付きです。今回は1号です。 【目次】 (1)豆料理キットの製造作業の一部を地域作業所サリュに委託しています (2)白菜のサラダ(ディル風味) (3)ディルと中央アジアの料理 (4)教育基本法「改正」反対で豆料理クラブはもりあがっています ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■(1)豆料理キットの製造作業の一部を地域作業所サリュに委託しています 今まで豆料理キットの製造は、「店」兼「事務所」兼「住居」のちっちゃな町家で全てやっておりましたが、すぐ近所の精神障害者の地域作業所が仕事を探していることを知ったので、レシピ折りやビニール袋へのシール貼りなどを委託するようになりました。 その作業所サリュは、関西で唯一の女性だけの作業所だそうです。男の人に対して、恐怖心やためらいをもつ女性らが落ち着いて働ける場になっています。先日、お昼にジプシースープを差し入れたところ、とても喜ばれました。近々、サリュも豆ショップに登録して下さいます。 今までは、ビーズのアクセサリーなどを製作して喫茶店などに置いてもらっていましたが、あまり売れないため一ヶ月の通所者ひとりあたりの手間賃は500円くらいだったようです。豆料理キットの仕事が入って収入が増えました。 御歳暮の包装の仕事なども委託しています。几帳面にしかも喜んで仕事してくださっている様子を見、もっと早く気軽にお願いすれば良かったと思いました。プレッシャーに弱いので納期の短い仕事は向かないようですが、豆やスパイスですとその日に売らないといけないものではないので、ちょうど良いようです。 ■(2)白菜のサラダ(ディル風味) 昨日は白菜のサラダを作りました。近くのお店で目にとまったぶりのあらを大根と濃いめの味つけで炊いたので、サイドディッシュにあっさりしたサラダがほしいなあと思って。会員に教えてもらったのを少しだけアレンジしました。 白菜2〜3枚をそぎ切りにし、塩小さじ半をふりかけて手で白菜をつぶしながら混ぜ、しばらくおく。まだしゃきしゃきしているうちに水気を切り、そこへ、ごま油大さじ1、ディル(乾燥)小さじ半、ゆずの絞り汁と塩胡椒適量、かつおぶし一つかみを混ぜて和える。 食べるときにお醤油をかけます。おいしいんですよ。 ■(3)ディルと中央アジアの料理 ディルの葉っぱって、よくいろんな方が言われますが、ちょっとココナツみたいな風味がある。(楽天堂でも扱うようになりました。上代10グラム462円) アフガニスタンをはじめ、中央アジアの料理に欠かせないスパイスです。カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギスタンなどでは、食卓にいつも生のディルがコップに活けられてあるそうです。そこからちぎって料理にかける。 ちなみに先日、新しく発売した豆料理キット「アフガニスタンの豆スープ」と「緑豆とまいたけのスープ大麦入り」にもディルが入っています。どちらもディルの香りが欠かせないスープで、わたしの大好物です。 アフガニスタンの豆スープは玉ねぎと唐辛子さえあればできます。まいたけスープの方も、玉ねぎとまいたけとにんじんというありふれた食材でできます。(まいたけに限らず、椎茸でもマッシュルームでもできます。)どうぞおためし下さい。 風邪をひいたときは、唐辛子を多めに入れてアフガニスタンの豆スープを作れば、体がぬくもって寒気がふきとびます。 ■(4)教育基本法「改正」反対で豆料理クラブはもりあがっています 豆料理クラブのメーリングリスト「100年計画」の話題は料理、子育て、社会問題と多岐にわたっていますが、この1ヶ月に最も多い投稿は、教育基本法の「改正」をめぐってでした。 反対する若い会員が、国会前に何度も出向き、そこで出会ったおばあちゃんとの会話をレポートしてくれたり、年輩の会員が、戦争中の教育について書いてくれたり。時代の変化を感じます。若い会員たちの行動力が頼もしいです。 教育基本法「改正」情報センターが法案の徹底審議を求める電子署名を集めています。http://www.fleic.dyndns.org/cgi-bin/appeal1206.cgi ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お読み下さってありがとうございました。師走で気持ちがせきますね。みなさま、どうぞお体大事に願います。それから、年末年始、京都方面にお越しになる機会がございましたら、どうぞご一報下さい。一緒に豆料理を食べましょう。小さい町家も見て下さい。 |
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