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  2019/10/10 [木]   



先日、サルーテの菜食料理人尚美さんと、消費税増税抵抗会議を開きました。そ
の時のこと、豆料理クラブのMLに書いたので、転送します。


おはようございます。
楽天堂ゲストハウスの宿泊券、結局10セットくらい買っていただきました。あり
がとうございます。それでファイバーミキサーと低速ジューサーが買えて、宿泊
してくださった方に楽天堂の新鮮な食材でスムージーと生絞りジュースをサービ
スできるようになりました。
楽天堂にはいい食材があるので、この選択は合理的。
もちろん無々々の健康を考えてのチョイスであったわけですが、結果、世界中の
人に喜ばれる朝のサービスを作れた気がしています。
さっそく宿泊してくださった方にスムージーもジュースもお出ししました。
楽天堂ゲストハウス、自信を持って運営していける気がしてます。

■なかなか言語化する時間がないけど、毎日商売する中で感じることが多々あっ
て、それをサルーテの尚美さんはじめ小さな仕事をしてる人と話してるうちに、ああ、
おんなじことを考えてるんだなあと、うれしくなることがあります。

先日の消費税増税抵抗会議(ただ居酒屋談義をしただけです)で、サルーテ尚美
さんと話していて、おいしいものを作るより大事なことがある、と尚美さんの口
から聞きました。
そうなんですか!そうだそうだ。
料理が好きで好きでってタイプの料理人がうちの店には何人も来られるんだけど、
プロとして仕事を確立してるうちに、たぶんみなさん、合理性、経済を回すこと
の重要さを血肉化される気がします。
いちばん新鮮な食材だけを買うよりも、楽天堂で廃棄食品がないことを願って、
ここにあるもので何を作れるか考えて買い物してくれる。
一般のお客さんもなんです。若いお客さんが土曜日の閉店間際に来店されて、鈴
木さんの放牧豚ロース2キロがあるのを見つけたとき、まるでそれを見つけた責
任を感じるように買って行ってくださるんですね。
半分は冷凍して半分はローストポークにしてとか工夫して、使ってくださる。

京都はほんとうにいい町です。たくさんの「このお店、どうやって食べて行って
るんだろう?」って思ってしまうような小さな店がいたるところにあります。う
ちの店がその筆頭なんだけど、とにかくそういうお店を支える人たちがいるんで
す。
その人たちのおかげで、わたしの店はつぶれないで続けてこられてる。

そしてインターネットの普及した現在、京都という枠を超えて、日本中、もしか
したら世界中から人の支えがあるのを感じています。
豆料理クラブは早い時期からその一つのモデルでした。

話を戻すと、料理をする人が、自分の冷蔵庫の中の食材がむだにならないよう常
にわるくなりそうなものを消費していくよう身につけた合理性を、買い物のとき
にも発揮して、賞味期限が近づいてるものから買っていくのをわたしは知ってま
す。スーパーでさえも、そうしてる様子。
モノをムダにしたくないという合理性がそうさせるんですね。
でもスーパーだったら、その人たちのモノと命を回している涙ぐましいような努
力って、カウントされることがない。
だけど、小さな店は覚えてる。佐伯さんの大きくなりすぎてしまったきゅうりや
なすをいっぱい買ってくれる飲食店の人たちのこと、佐伯さんはもちろん覚えて
る。信頼してる。

話は変わりますが、エアB&Bの評価システムって、部屋を貸したほうにも、部屋
を借りたほうにもあって、すごく合理的だなあと思っています。
部屋を借りたほうがいいかげんな使い方をしたら、悪い旅行者と評判が立って、
部屋を借りにくくなるんですね。
サービスを受けるときに、その人の信頼の蓄積が、サービスを受けられるか否か
を左右するって、なんだかわたしたちの地に足着いた日常とつながってる気がし
ました。

お金があるから物々交換のタイムラグが可能になってるんですが(即時の物々交
換ばかりだと社会はうまく回らない。玉子がいっぱいあるときに玉子をもらって
もうれしくない。玉子がないときに玉子がもらえるからうれしい)、お金がなく
ても、信頼関係があれば、「またこんど別のときにお礼しよう」と思えて、経済
はうまく回る。
それがインターネットで拡張されて、信頼でサービスを受けられる空間は広がり、
お金に現れる以上の合理的な経済活動(たとえば賞味期限の迫ったものから買お
うというような人々の努力)も広がってる気がしています。

実際、ツイッターで「今週、油揚げが余りそうです」と書いたら、その日のうち
に予約で豆腐がなくなり、ほんとに週末までみなさん買いに来てくださるのです
から。
また、わたしが店を離れられないとき、買い物に来た人がかわりに配達してくれ
る。

モノがうまく回ることに向けた人々の努力。

■そういう良心的な(ものがムダにならないよう工夫してる)料理人がいっぱいい
るこの京都で、いま、飲食店は、ほんとにたいへんそうです。
5月のGW開けからずっとお客さんが少ないと口々に仰ってたけど、9月はさらに
少なくて、わたしのかんじだと、きちんと料理する和食のお店などは特に厳しい
感じです。

今は比較的うまくいってるお店でさえも、2年先には店を閉めようかな(不特定
多数に向けた料理はやめようかな)と仰ってたりします。

消費税増税とそれにまつわるさまざまな施策がまったくムダだらけで、そもそも
の税金の使い方もムダだらけ。
そんな中で、外食は控えようというムードが人々の中にまんえんしていて、ああ、
こんな時こそ、食べに行って応援したい、そう思います。現実には無々々病気で
今すぐには食べに行ける状態ではないのですが。

みなさま、この店はつぶしたくないという個人経営の飲食店に、ひとまず行って
応援して下さい、もしできましたら。

そして、そのあとのことを考えよう。
地域通貨を小さい範囲でやろうか?って尚美さんと話しました。わたしはすぐ実
行できないかもしれないけど、尚美さんは既に実行していて、料理教室の代金一
部を皿洗いなどの仕事で払ってもらってるようです。
そうだそうだ、わたしも隣に緊急避難した人にそうじなどお願いしたから、おな
じことですね。

お金も仕事もない人がいるから、お金のかわりに仕事でサービスの代金を払って
もらうようにし、そしたらそこには消費税がつかないよね、って尚美さんと話し
ました。






  2019/10/05 [土]   


「小さな仕事塾」の集まり、しばらくお休みしますが、小さな仕事塾のMLは続けています。ご興味がある方、いつでも加わっていただけます。HPの「小さな仕事塾」入塾フォームからどうぞ。

今朝の小さな仕事塾MLに書いたこと、紹介しますね。


みなさん、いろいろご心配いただいて、ありがとうございます。
ご厚情に感謝しています。

■松井博さんという人のnoteを定期購読し始めました。
共感することが多いです。
読んでよかったものをあげておきます。読むのは、一つ目の記事だけでもいいかも。

起業に必要なマインドセットってなんだ
https://note.mu/matsuhiro/n/nc1f1c64f35cd

ビッグデータとAIの時代だからこそ、小売店が取るべき7つの戦略
https://note.mu/matsuhiro/n/n3c65b54ea915?magazine_key=mb914e669386d

紹介した一つ目の記事で言ってるのは、
楽観性
冷静さ
論理的であること
の三つの大切さです。それは日本の教育ではまず身につかないと言われていて、残念だけど、共感します。
日本では基本的に自分で努力しなくちゃいけない、助けになるのは何かを学ぶこと、そのためには同調圧力が少なくて、生徒が明るい顔で学んでる場に行くこと、そういうアドバイスが書かれていました。
それにもとても共感。

イタリア語教室に行って自分が得たのは、その学びの自発的な空気でした。
(途中で先生が替わって、教室の佳い空気がなくなったので、やめたのですが)

今の日本で同調圧力なく明るい空気の店を作ったら、それで食べていける気がしてるんです。逆に言うと。
みんな、そういう空気を心の底では求めてるので。

あんまり書きたくない秘密ですが(うそです)、わたしはお客さんを「ちゃん」とか「くん」づけで呼ばないってことをもう20年以上前に決めてやってて、それってすごく自分の人生には有意義だったなあと思ってます。
どうしてかっていうと、群れないですむし、年下の人からも学べるから。上の人から子分扱いされずにすむから。
他の人に薦めようとはまったく思わないんだけど、日本社会って、すぐに上下関係を固定したがるし、仲間意識が強いから、誰か若い男の人をくんで呼んで、誰か若い女の人をちゃんで呼ぶと、ある文脈に巻き込まれてしまう気がしていたのですね。

これは20年以上前のわたしの作戦。
(わたしを「千晶ちゃん」って呼んでくるおじさんたちに、「千晶さん」って呼んで下さい、といちいち言ってました。女の経営者がなめられないための算段でもありました。)

いろんな作戦があると思います。
とにかく群れない。同調圧力の少ない世界に住み、そういう世界を作り出すこと。
それがうまくいってたら、店にはいろんな人がやってきて、楽しく商売できる気がします。