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  2025/05/08 [木]   肌寒い


 今朝は六時半に起きたが、一階に下りてガスストーブを点けると、気温が12℃。例年なら、ゴールデンウイークあけには、真夏の暑さが訪れて――その後、いったん梅雨に向かって下がるのだが――着物も、木綿の単衣から綿のしじらや半麻に着替える。

 今年は、まだまだ木綿の、それも冬用のジーンズ長着を、着る日もある。どないなってんの?
 
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 夢に、中学時代の同級生I君が、でてきた。同じバレー部のキャプテンで、アッタカー(僕は、九人制の後衛だった)。別々の高校に進んだのでその後会うこともなく、風の便りで親の店(八百屋)を継いだと聞いた。
 
 何十年も思い出すことなくきたのに、窓の向こうから彼が――中学時代の、あの目、あの顔つきのまま――僕の名前を呼んでいる。どうやら、学校に行く時間になっても、僕の支度が遅れているらしい。時間割を見ると、体育がある。急いでザックをとりだすと、中の体操服を洗濯していなかった・・・。
 
 もしやI君は、別れの挨拶に寄ったのだろうか。


  2025/05/07 [水]   足跡(そくせき)を残す


 ゲストハウスに来客二名。チェックインして対面説明を終わり、店に戻ろうとして玄関へ行くと、靴二足が丁寧に並べられていた。

 靴を脱いだ後の心遣い如何で、“育ち”がわかるというか、どういう暮らし――大仰に言うなら、生き様――をしているのかが、窺い知れる。


  2025/05/06 [火]   今日の一日


 明日のゲストハウス宿泊客の準備+キット定期便の発送準備+『らくてん通信』の原稿書き。おおむね筆がすすんで、後は“締め”を残すのみになった。やれやれ。


  2025/05/05 [月]   今日の一日


 昨日と同じく、キット製造作業+南阿蘇でバイオダイナミック農業にとりくんでいる瀬川耕太氏によるzooお話し会、二時間。参加者は私たち夫婦以外に一名―フレンズ会員は約百名なので、さびしい数字である。休日の午後で、多数の参加を期待したが。女性は――あくまで一般論――理論的なテーマの対話は苦手で、これが雑談の会だったら、七、八名は参加していたのでは、と思ってしまう。

 ヨーロッパでは、シュタイナーの人智学協会がカルトとされたことや、日本でバイオダイナミック農業を金科玉条的に行っているところは、ない、など学ぶ点が多かった。シュタイナーは、人種差別発言を行っているとも。
 
 それでは、シュタイナー教育は、日本ではどのように実践されているのだろう、という疑問も浮かんだ。


  2025/05/04 [日]   今日の一日


 昨日と同じく、キット製造作業+梅や山椒の剪定を行う。『らくてん通信』の原稿の筋道が定まってきた。タイトルは、「記憶・憶面・面々」。もう少し“発酵”してから、書き始めよう。


  2025/05/03 [土]   伸びる勢い


 今日はキットつくりの作業をしながら、合間に、ゲストハウスの庭木(山吹・大手毬・紫紅葉)の剪定をした。この時期、一雨ごとに草木は伸びて、機を失うと後始末に追われてしまう。後は、梅と石榴の剪定、そしてローリエを大きく伐る作業が待っている。

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 憲法記念日。NHKは、なぜ「改正」集会を「護憲」集会の前に、報道するのか? なぜ世論調査で、緊急事態条項の必要性や九条改悪のプロパガンダを行うのか? このアナウンサーたち(プロデューサーも含めて)は、何の疑問も持たずに、唯々諾々と勤めているのだろうか?


  2025/05/02 [金]   虫嫌う姫君


 ジャムジャムさんに、頼んでおいた自転車の荷台籠を取りにいったら、いつしか子どもの話になって、男のお子さんが産まれてはや七ヶ月とのこと。

 親に余裕があるのか、二人目は育てやすい。それはよいのだけれど、上の四歳の女の子が並はずれて虫嫌いで、困っている、と片桐さんがこぼしていた。ゴキブリや蜘蛛は見るのもイヤだ、というのはよく聞くけれど、虫という虫が嫌いで、大声をあげていやがるという。体にじんましんができるとかいうアレルギーではなく、純粋にメンタルの問題で、ただ片桐さんがwebで調べてみると、蜘蛛におどろいてショック死する例もあるそうだ。
 
 オーストラリアをバイクで一周した――我が家の子どもたちがまだ小さい頃、堂山のキャンプ地に来てくれて、コーヒーをサイフォンでわかしてくれた――彼は、アウトドアに子どもたちを連れて行きたいのはやまやまだけど、今は、虫の絵本を見せてトレーニングしているそうな。
 
 成長と共に、時間が解決してくれる気がするけれど、親の悩みは――子がいくつになっても――尽きること無し。


  2025/05/01 [木]   生命(いのち)の便り


 朝、めだかの鉢をのぞいてみると、3mmほどの子めだかが泳いでいた。今春、初の誕生! すぐにスプーンですくって、隣の鉢に移す。こうしないと、親めだかに――間違ってか、腹がすいてか――食べられてしまう。

 卵からかえって生きのびられるか、死んでしまうか、紙一重だろう。松尾芭蕉は『奥の細道』で、道端に捨てられて泣いていた赤子に、「おのが運命を嘆け」と(心の中で)声をかけて通り過ぎた。一匹のめだかにも、定めがある。
 
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 午後、壬生のキートスでフィンランド・パンを、二条の生協でオーガニック・バナナを、ディオハウスで腐葉土を買って帰った。ら、伊丹の母を光太郎と見舞いに行った千晶が、帰りに西院で、オーガニック・ベーグルを何種類か、西の京のイオンでオーガニック・バナナを買ってきた。
 
 夫婦は、重なる。