28日(土)に東京で開かれた、料理研究家・枝元なほみさんのお別れ会に招かれて参列してきました。
参加者250名ほどの立食パーティーで、盛況でした。小さき者、弱き者をしいたげる政治(政府)への怒りを笑顔に変えて、様々な活動を実践してきた故人を偲ぶ友人・知人のスピーチが続きました。私は、チームむかごの方と京都大学の藤原辰史氏と短い言葉を交わして帰りました。

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翌日、横浜在住の友人・西郷光太郎さんに会ってきました。彼については、二年前に『らくてん通信』で書いています。堂守随想〈過去は新しく、未来はなつかしく〉
下。その中で、東海道をタンデム自転車で走破する彼のプロジェクトを紹介しましたが、実は去年の夏に原発不明の末期ガンに罹患して医者からは余命半年(今年の春まで)と宣告されました。
が、彼は今、縁あって介護事業所(法人)を譲渡され、その運営を軌道にのせるべく奮闘しています。一つは、介護される立場に立ったケアをスタッフに教育すること、もう一つは横浜と広島ではヘルパーの報酬に隔たりがあるので(時給:横浜1,500円、広島1,080円)、広島に支部(支店?)を設けてヘルパーの待遇を改善すること。
最期は家で迎えたい(といっても身寄りがない独り暮らしなのでアパート住まいですが)と、ターミナルケアを先日、出たばかりでした。今は、訪問診療を受け、痛みはモルヒネのパッチでしのぎ、食事も一応、普通食を食べられているそうです。「余命宣告をした医者を、見返してやる」と、冗談ぽく息巻いていました。その意気や!
中途失明に末期ガン・・・運命を生き抜いている彼の姿にこちらが励まされました。「お互いに、ガン張ろう!じゃなく、気張ろう!」でいこう、と言って別れました。今生での最後かもしれない、と想いつつ。
濃密な二日間の東下りでした。