第15号2001/03/01


フィンドホーンで暮らしてみれば―part3(山名 せつこ)


前号に引き続いてイギリスの霊的共同体・フィンドホーンでフラワーエッセンスに触れた山名さんの報告です(今号で最終号。編集長)。
  朝、昼、夜と真面目にフラワーエッセンス(以下FE)を飲み続けるうち、私の体調はボヤ〜〜〜ンと少しずつよくなっていった。あわせてチャクラの瞑想に励んでいたし、サイコシンセシス(“人間の健全な成長と発達に対するホリスティックな教育的、心理的アプローチ。本当の自己〈Selfセルフ〉とその意志を発達させ、広い領域で効果的である”と、ものの本に紹介されている心理学の一種。私は愛と信頼をベースにおいてる点が、他の多くの心理学とちがっていて、いいなあと思っている)のセッションやヒンズー語のスピリチュアルネームを持つ不思議な白人女性ヒーラーによるレイキ(ハンドヒーリングの一種)の親戚のようなこれまた不思議なヒーリングを受けたり等していたので、それらがみんな手に手を取り合って助けてくれたのだと思う。

  フィンドホーンでは本当にさまざまな「癒しの技」に出会った。FEにしても、ホメオパシー、サイコシンセシスにしても日本で本で読んで、こんなのもあるのかと知ってはいたけれど、知ってるだけと実際に体験してみたのではエライちがいだった。レイキやオーラ・ソーマ、ホログラフィック・リパターニングといったものにも出会った。地球上には、なんて沢山の「癒しの技」があるんだろう!私達はなんて恵まれているのだろう!その恩恵にあずかって私はしみじみそう思った。そこから考えると日本の現状は貧しくてちょっと悲しくなってくる。具合が悪くなった時行くところの選択肢が非常に―非情に、といってもいいかも―少ない。“フツーの病院”以外のところはお金がかかるし、お金がかかるところでも鍼灸や漢方薬みたいに社会的に認知されているもの―最近は断食も認知されてきましたね―はまだましで、それ以外の「癒しの技」を求めようとすると、金銭的負担に加えて情報も施術してくれるところも少ないし―ってことはそこの妥当性をチェックするのも難しいってことだし―一般的でない分白い目で見られちゃったりして心理的負担までかかってくる。うーんこれは悲しい。せっかくこの世には様々な「癒しの技」があるのに、その恩恵を受けにくくなっちゃってるのは何でだ?“フツーの病院”医学だけでOKってほど人間はお手軽な存在じゃないと思うんだけど、、、。「癒し」といっても様々な次元があると思う。私はもともと“フツーの病院”医学の世界観の狭さがイヤで、自然食、東洋医学等の代替療法と呼ばれるものを支持してきた人なのだけれども、その代替療法の世界でも物質としての肉体や心理以外に、働きかけることのできる次元がまだ更にあることをここに来て私は知り始めた。人間は肉体という物質(ハード)+感情や思考といった情報(ソフト)だけの存在じゃないようだ。もうちょっと複雑で微妙な次元があるらしい。そのことが実感できただけでもフィンドホーンに行った甲斐があったと思う。

  さてFEだけれどもそのもうちょっと複雑で微妙な次元に効果を発揮するそうだ。「気」とかその人の「命(「魂」といってもいいのかも―この辺りの用語の使い方は今いち自信がないんだけど(;o;)―)のエネルギー」といった次元だ。何を通じて効果を発揮するかというと、「波動」というものらしい。

  “〜だそうだ”とか“〜らしい”といった表現ばかりで申し訳ないが、私もこの次元については感覚では分かるんだけど上手く説明できない。今の科学じゃまだ証明されてない分野ということで許して下さい(証明しようとチャレンジする科学者は増えているらしい)。

  FEは水と花とブランデーで、できている(日本で販売されているFEは、それプラス酒税法か何かの関係で塩が入れてあると聞いた)。ブランデーは保存の為。あの小瓶の中にある物資は水とブランデーだけだ。花は?

  原材料の英文を見ると Highland Water(水)、Brandy Alcohol(ブランデー)、Aqueous Extract of Flowers とある。Aqueousは“水成の”“水の(ようなもの)”といった意味で、Extractには“抽出する”“(情報などを)引き出す”という意味がある。Extract of Flowersといっても花の絞り汁や粉末が入っているわけではなく、FEの小瓶に詰まっているのは花の持つ「情報」なのだ。花の生命エネルギーのパターンが水に転写されていて、その水を飲むことを通じてその「波動」というか「波長」を受け取り、調和が取り戻されていく、というのがFEの「癒しの技」だ。

  私はこんな風に理解している。FEはたとえていうと本や音楽みたいなものだと思う。本は物質的にいうと紙とインクの束だけどそこにあるのは作者の思いや考えといった「情報」だ。「メッセージ」といってもいい。本に込められたメッセージもそうだけど音楽も私達の気分に影響を与える。音楽でいうリズムや調べ、音色が「波動」や「波長」にあたる。全てのものには固有の「情報」「メッセージ」がありそれが「波長」や「波動」を通じて表される(ものもある。色や味etcで表される場合もあるだろう)といった辺りか、、、。

  作家や曲にそれぞれカラーがあるように、花にもそれぞれ異なる「波動」がある。私達は花を見ても、“なんか明るい気分になる”ぐらいのことしか感じられないが、FEを創る人たちはその「波動」の意味するところ、「メッセージ」まで分かるそうだ。マリオン・リーの本には、彼女が花々と「波長」を合わせることで受けとったそれぞれの「メッセージ」が詳しく書いてある。彼女はまたクライアントの「波動」も読みとって、それぞれに必要な「波動」を持つ花を選んでくれるのだ。

  ちなみに私が最初に処方されたのは、モンキー・フラワーだった。マリオンの本によると、モンキー・フラワーの「メッセージ」は〈“わたしはありのままの自分を喜びたたえます。自分の独自性と真実に基づいて全体に奉仕します”〉とある。こういう要素が足りなくて様々な不調和が生じ、そのせいで私は体がおかしくなるほどの「怒り」や「怖れ」を抱え込んでいた、というわけか、、、。モンキー・フラワーの適応例を見ると〈“神経質、臆病、依存癖”“他人をいつも怖がって自分の思うように行動できない”〉的なことが書いてある。どれも当たっている、、、ガーン。じゃあ、こうなれば体調もよくなるのか?

  そうよくなっていったのだ。勿論、先に書いたように他のものにも沢山助けられた。どのセラピーも私がありのままの自分を受け入れるのを助けてくれた。そのころの私は丁度、ありのままの自分にOKをだしそれを行動に移すことを集中的に学ぶ時期にあったのかもしれない。体は不調という形で、私をそれに向き合わせてくれた。あちらで買ったチャクラの本に第3チャクラの Life Lesson は Self-esteem と Self-Confidence と書いてあった。「自分を尊重すること」と「自分を信頼すること」だ。そう出来るようになっていくにつれ、私は自分ともまわりとも少しずつうまくやっていけるようになった。過去の辛かった出来事ともうまくやっていけるようになりだした。そうして心の負担が減るにつれ、体も元気を取り戻していくことがよくわかった。

  フィンドホーンを去る頃には、私は以前と比べて落ち込んだり傷ついたりすることの減った自分を発見していた。その時々の状況をありのままに受け入れまたそれに対する自分のありのままの反応をOKと思えるようになってきたからだ。

  私が初めてフィンドホーンを知ったのは、かれこれ7〜8年前になる。その時私はそこがどんな所か想像できなかった。スピリチュアルという言葉の意味もよく分からなかった。ただ創設者アイリーン・キャディの“あなたはありのままでOKよ”という言葉だけが、そう思えるようになれたらどれ程楽だろうと切ない祈りとともに胸に焼きついた。私はその祈りに導かれてフィンドホーンの地を踏んだ。そして気がついたら、いつの間にかそんな風に思える自分になり始めていた。アイリーンの本に繰り返し書かれている“必要なことは全て正しい形で正しい時期に満たされる”というメッセージを今は本当にそうだなあと思える。

  もしFEに興味のでてきた人があったら、それは何かのサインかもしれない。FEを窓口にして何かが導いているのかもしれない。ぜひその小瓶を手にとって物は試しにその導く先について行ってみて欲しい。きっと自分が心のどこかで必要としていたものにめぐりあえると思う。薬とちがって副作用もないし―なんせ水とブランデーだから―安心して頼りにできる優しいガイドになってくれるだろう。
  では、よい旅を!



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