100年計画  

2006年4月

[Topics]

10 Mar 『女である時期』
 静岡の藤田です。出たー!「女である時期」(野口晴哉著 楽天堂で扱っています) これ面白い! 佐野さん、買って読むべし。

 数年前、乳癌検診で、医者が「ステージ」などという言葉を使ったためビビってしまい、検査結果が出るまで「乳癌かもしれない」日々を送ったことがありました。そんなとき整体の先生が貸してくれたのがこの本。昔、整体協会の道場に来るたび自分の乳癌を見せびらかしていたおばあさんの話が載っていて、そのおばあさんは20何年も、八十二で亡くなるまでそうやっていた、とあるのを読んで下さり、それで面白そうだと思って借りてみました。最後まで読んで、即先生に注文。以来、何かあるごとに読み返しています。

 何と言うか、自分がメスであって夫がオスであることに、ものすごく納得しました。以前なら「何で〜?」と感じるようなことも、今は「まー、オスだからなー」とちょっとワンクッション。

 それと、更年期について「女は力のあるうちに閉じた方がいい」「女を卒業すると人間になり、人間になると体が安定して丈夫になっていく」「そういう人間を生むために苦しんでいる状態が更年期」などと書かれたのを読んで、ものすごーく楽になりました。あー、40代にこの本と出会えてよかったなあ。

 もっとも、私がもっと若くて、整体をしていなかったら、「何なんや、この本はー!女性差別やー!」と拒絶反応を示したかもしれない。私のように、かつてのリブ運動の空気を吸った年代には、この本はかなり痛烈でした。あの当時「女のからだ」について女の側から書かれた本も結構出ていたと思うのだけど、それが「癒し」や健康ブームの方に行ってしまったのは残念。

 「男女同権」ということを、「体」の観点からもう一度とらえなおしたら、例えば学校教育なんか随分変わるんではないかなあと思いました。女性必読の書!?いえいえ男性にも。

12 Mar 『誕生前後の生活』
 明日は秋葉さんが北海道から京都にお見えになる、というのに銀手某じゃなかった、正しくは銀手亡です、佐野仙子です。(中略)
 さて、藤田さんの『女である時期』の感想がおもしろかったので、(それより前に書いてらした藤田さんと野口整体の話も。)買いました。そしてひと息に読み終えたところです。

 また今回も、また読み物としてとてもおもしろく読んでしまいました。そして多分これから先も読み返すと思う。『誕生前後の生活』(野口晴哉著 同じく楽天堂で扱っています)を、独身の時、妊娠中、ひとりめの産後、二人目がその時期を過ぎて、と読み返すたびに、(こういうことだったのか)というのがおなかにしみわたっていくように、もう少しして更年期にさしかかったら、(これか、これだったのか)って、また思うんだろうなぁ。

 私の今までの「誕生前後の生活」の感想です。ひとりめの娘の玉緒(4才)が生まれて1年ほどの間、私は「誕生前後」を、あるキーワード、ただ一点だけを頼りに開けたり閉じたりしていました。そこに書かれていることを認めたくなくて。でも、どうしたって認めざるをえなくて。そのキーワードとは、(赤ちゃんの便秘)でした。

 玉緒は総合病院で生まれ、退院して家に帰ってからぴたりとうんこを出さなくなりました。生後まもないこの時期、たいていの赤ん坊の便は水分が多くてやわらかく、一日に数回出ることが多い。1日目、(あれ?)2日目、(あれれ?)3日目(なんで?)4日目、(これは何事?)5日目(どこか悪いの?)で、生まれた病院の小児科に半泣きで電話して、6日目に泣きながら(←私が)連れて行きました。先生に綿棒をお尻の穴に入れられて、玉緒はぶりぶりと緑のうんこを出しました。看護婦さんにおなかのマッサージを教わり、出ない時は3、4日おきに綿棒でつついて出すように言われました。そして原因は、母乳の不足であろう、1ヶ月を過ぎてもまだ便秘が続くようであればミルクを足すようにと言われて帰りました。

 玉緒はよく泣く子だったので、私はあっという間に母乳ノイローゼになって母乳は枯れ、(全ては私の母乳が足りていないからだ、と思うことが悪循環になる)ミルクに全部きりかわり、たっぷり飲めるようになっても、やっぱり1時間おきに泣き出し、そしてあいかわらずうんこは出ない。便秘で苦しくてこんなに泣くんだろうか、でもこんなに小さなおしりの穴に、そんなにしょっちゅう綿棒はつっこみたくなくて(笑)私は4日目まではじりじりしてひたすら待ち、5日目には泣きながら綿棒を手に取り続けました。寝返りをして自分で体を動かせるようになったら出るようになるだろう、離乳食がはじまって乳以外のものを食べるようになったら出るようになるだろう、小児科、保健所等の健診で判を押したようにそう言われ続けながら、でも結局1才を過ぎて、私がそんな5日置きの綿棒浣腸にもすっかり慣れてしまって(かーちゃんの慣れとはおそろしいものです。最初は本当に断腸の思いで、神社仏閣の類いの前を通る時は(どうか玉緒が自分でうんこができるようにしてください)と本気でおがんでいたのに 笑) うっかり忘れていたら、前の浣腸から1週間目に、オムツをあけたらどっさり出ている!

 そして、肝心の「誕生前後の生活」に、赤ん坊の便秘についてどんなことが書いてあるかと言いますと、もちろん母乳の量や質に問題があるのだということにも触れられていますが、本全体のあちこちにちりばめられている(便秘)(下痢)に関わる記述は、私なりに集約すると、こういうこと。

 〈こどもの周りが落ち着かないと、こどもは不安になって便秘をしたり下痢をしたりする。 「断腸の思い」という言葉に見られるように、腸にはそれが如実にあらわれる。〉

 「こどもの周りが落ち着かないって、そりゃ、私が落ち着いていないってことかー! こんなに一生懸命やってんのに、なんなんだそれは!どうしろって言うんだ、どうしろって!」と、本をぶん投げたりもしましたが、今になって思う。あの玉緒が生まれて1年ほどの間、いいえおなかの中にいた時から、生まれる瞬間も、私はいろいろあってずっと緊張していました。生まれてからも、私の祖父や父が続けて死んだり、つれあいが入院したりしてずっと(落ち着かなかった)んだと思う。私自身はものごころついてから便秘で困ったことはないのだけれど、赤ん坊の玉緒は、私の体を通り越して、いろんなものを受け取って、それで便秘になっていたのかもしれない。

 でも、それでもちゃんと大きくなっているし、今日トイレで流し忘れている物を見たら、大人顔負けのずどんとしたものでした。ほめたら怒られました。延々と、うんこの話ですみませんでした。どなたかまたもっと別な「誕生前後の生活」の感想を、ぜひ聞きたいです。

22 Mar 〈チャパティのふくらまし方〉
 千晶です。
 だいぶ前になりますが(調べると3月11日)、藤田さんからチャパティのふくらませ方について質問がありました。(佐野さんのメールを読んで安心したとありましたよね、親近感をおぼえました。どうぞご安心を。わたしもふくらまないチャパティも食べるし、煮くずれた豆も始終食べてます!)わたしも、よくわからなかったのだけれど、去年の夏に安田純子さんと一緒に篠山チルドレンズミュージアムに入って一緒にチャパティを作ってコツを伝授してもらいました。遅ればせながらそれを書きますと、、、。

 基本的に生地をのばすとき、どんどこ力任せにやると空気が生地から逃げてしまう。それからめん棒でのばすときに、生地の端っこを通り越してめん棒を転がしてしまうと、空気が外へ逃げてしまう。めん棒を生地のふちの一歩手前で止めて、ふちから空気を逃してしまわないこと。理想的には、ふちはぺちゃんこになるのではなく、すこし厚みをもった状態になります。家にかえって純子さんに教えてもらったとおりやってみると、たしかにふくらみました!

23 Mar 『インドごはん』、〈クミンシードを入れるタイミング〉
 千晶です。
 もう1か月前から、書こう書こうと思いつつタイミングを逃していたことですが、『インドごはん』(香取薫著、出帆新社)という本がおもしろいです。ある会員の方からお借りしてるのですが、かねてから疑問に思っていたインド料理のこまかいところが書かれてあって、実用的。旅人が感じた家庭の中でのカルチャーショックがたくさん書かれてあるのも面白い。

 以前、『トルテリーニを食べたくて』(山中律子著、集英社)という本を読んだときにも、ずっとイタリア料理と日本料理の基本的な違いについて漠然と感じていた疑問(たとえばオリーブ油ににんにくを入れるタイミングなど)が次々に解決して感動したのですが、それに勝るとも劣らない読書体験でした。

 日本人が外国に行ってそこの主婦が料理するのを何度も見る中で感じたことを書いてあるから、その国の人なら当たり前のこととして見落としがちなポイントがちゃんと書かれてある!

 今回、『インドごはん』で一番、納得したのがクミンシードを入れるタイミングです。以下引用。
 「スタータースパイスは香りが命です。香りは油の温度と上手く沿わせてあげると効果が出るのです。クミンを例にとってみると、お料理を食べるときに口の中でクミンの粒を噛んだらその都度ふっとクミンが香ばしく香る、それが理想です。そのためには油がまだ冷たいうちにクミンシードを入れてしまっては香りが出る前に湿気てしまいますし、油が高温すぎては香りが出ず一瞬で焦げてしまいます。ちょうどよく香りを引き出すために私が提案するのはまず2〜3粒を落としてみることです。そのときにシードの周りからシューッと細かく泡が出てきたらちょうどいいタイミングです。分量のスタータースパイスを全部入れて温度のむらがないようにさっと混ぜてパチパチはじけて香りが出てくる過程をよく見ていて下さい。すぐに横に、用意しておいた材料を忘れずに置いておき、『今だ!』という香りの出ているタイミングでざっと入れましょう。

  なお、細かいことではありますが、このときは材料がボウルの中に少し張り付いて残っていても構わずにとりあえずは急いでよく混ぜて下さい。もったいないからと、ゆっくりすべてをかき集めていてはその間に焦げてしまうのです。ザザッと急いで混ぜてから音が静まったらゆっくりとかき集めて鍋に入れましょう。」

[レシピ]

27 Feb 2006 全粒粉入荷、ほか
 千晶です。 会員の方から、質問あり。「なはちゃん作の〈にんじんとマカロニとツナのサラダ〉、とっても気になっています。どの様な物なのか教えて下さい。」うちで何もないときによく作るサラダです。土曜も、夕方マイネキさんがメインディッシュのシチュウを持って来てくれることになったので、急きょ作りました。ほかにも合流して8人になったのですが、このマカロニサラダはボリュームがあるので、大丈夫。(いつもの倍量作りほとんどなくなりました。)

 ツナ缶とマカロニと玉ねぎとにんじん、と台所に常備しているもので作ります。マカロニ120グラム、玉ねぎ小1個、にんじん半本、ツナ缶1個、マカロニをゆでてオリーブ油を小さじ1くらいをまぶしておきます。玉ねぎを薄切りにし、にんじんを千切りにし、塩小さじ半を10分くらいまぶしておきます。人参と玉ねぎから水気が出たら流水をかけよくしぼり、マカロニとツナ缶、オリーブ油大さじ1ワインビネガー大さじ半、塩こしょうで味つけしてできあがり。土曜はレモン汁も足しました。ベイシックコースの3月号4ページに出てきます。

 食べる話が続きますが、土曜の朝食は、水谷さんのパン工房から送られてきたパンに鈴木さんのひかり農園のところのブロッコリー。ブロッコリーは夏にたみさんから教えてもらった風にサラダにしました。(自然食クッキングノートにも似たのが出てますね。)

 お昼は、そのブロッコリーの茎をうすくスライスしたものと、にんにくと鷹の爪で〈創作パスタ〉を作ったら、自分でいうのも何ですが絶品だった。まぐれです。にんにくと鷹の爪をオリーブ油が冷たいうちに入れ弱火でいためて香りが出たらスライスした茎を入れ炒め、パスタの茹で汁を少しずつ加えながらなじます。塩胡椒ハーブで味つけし、さいごに茹で上がったパスタを加えるというかんじで普通につくったのですが。鈴木さんのみずみずしいお野菜に呼びかけられるままに料理しています。とても助けられてるし、幸せです。

01 Mar 豆料理2種、キッチンハリーナ
 千晶です。(前略)何にしよう?ひかり農園のキャベツが今日の主役であると思って、キャベツを切っているとき、一口にキャベツと言ってもそれぞれだなあと思われ、このいきのいいキャベツはくたくたと煮こむより炒めたあと固めに煮たいなあと思いました。

〈キャベツと豚肉の中華風〉
 少し残っていた豚肉に酒しょうゆで下味を付け、片栗粉とごま油を混ぜ、厚手の鍋で炒める。そのお肉をとりだして、ごま油でにんにくとキャベツを炒めて銀手亡を煮汁ごと入れ冷蔵庫に残っていたしめじも入れしばらく煮ました。味つけは、酒としょうゆ。昨日はこどもの数が3人だったのですが、この3人に食べさせた時点でキャベツがほんとんどなくなりお肉とお豆と煮汁が残ったので、後から帰ってくる大人用に、フライパンでまたにんにくとキャベツを炒めて水をふってちょっとの間蒸し煮し先のお鍋に混ぜました。なかなかおいしかったのではないかと思う。豚肉でなく、油揚げでもおいしいはず。

03 Mar 〈パール柑とブロッコリーのサラダ〉、ほか
 千晶です。(前略) 今朝はブロッコリーのサラダに、お弁当用に少し使ったパール柑の残りを加えたら、お昼にやってきた都間さんと千里さんに好評で嬉しかった。ブロッコリーをゆがいてよく水気を切ったところにオリーブ油を和え、ひかえめにビネガーをふり、塩こしょう。そこにパール柑を細かくして加える。いつもよりお酢の量を減らしておいて、パール柑の酸味を生かしました。(中略)

 今日はやまもとわかこさんが〈ひよこ豆のおいしい食べ方〉をひとつ教えてくれました。ひよこ豆をゆでたところ(煮汁もある鍋)にワカメを入れて煮、醤油で味つけするというもの。ひよこ豆の煮汁が甘いので、醤油だけでじゅうぶんおいしいということでした。ぜひやってみます。

08 Mar おなべおなべにえたかな?
 ふたたび、千晶です。(前略) 『おなべおなべにえたかな?』という絵本です。こいでやすこ作、福音館1995年。春らしいすてきな絵本。にんじんのスープと、お豆とたんぽぽんのスープが出てきます。この絵本を何度か風邪をひいて幼稚園を休んでいる息子に読んでやってると(とても気に入ったようで繰り返し読んでくれと言います)、むしょうに〈豆とにんじんのスープ〉をつくりたくなって、今朝、私流に想像してですが、つくってみました。

 銀手亡1カップくらいを6カップくらいの水でよく煮て、じゃがいも1こ、玉ねぎ1こ、にんじん3本を薄切りにして、ポタージュ状になるまで煮ます。(途中つぶす。)塩こしょうで味つけ。水を増やしたりしながら好みの濃度にする。(息子は食卓で牛乳とバターを足して好みの味にしていました。)私も風邪ぎみのせいか、このやさしいスープがとてもおいしく感じられました。

17 Mar 宮島百合さんからのお便り
(前略) このごろは毎朝〈特製豆スープ〉の朝ごはん。すぐ煮える豆が手元にあることもあり(イエロースプリットピーに、義妹がくれたイエロームング豆のひきわりと小さな小さなチャナ豆・・・ってひよこ豆・・・のひきわり)、毎晩、野菜と豆と水を鍋に入れて(先に、にんにくしょうが=にんにくとしょうがのみじん切りをお酒につけたもの=を油で炒めることもある)火にかけて、ぐらぐらして5分ほどしたらタオルにくるんで保温、翌朝あたため直して味見、というパターン。寒くて起きるのがついズルズルと遅くなりがちな朝、スープが出来ているととても気が楽でした。後はパンを焼いて、余裕があれば何かソテーでも出して・・・。

18 Mar 秋場さんを囲んで
 皆さま、こんにちは。やまもとわかこです。(前略) 千晶さん、〈銀手亡のペースト〉のレシピのリクエストありがとうございます。本当は「あんこ玉」みたいに丸めて、ココナッツをまぶす予定だったのが、ゆるゆるで(笑)。でも思いがけずよろこんでいただいてうれしいです。

[材料]ゆでた銀手亡 正味150g、ココナッツミルク(140g入) 1.5缶、甘酒 50g くらい?、豆煮汁 適量、ドライ杏 30gくらい?(刻む)、塩
 すべてをつぶしながら煮ます。豆煮汁で固さを調節。最後に塩を加え、甘味を引き立たせます。
 カリカリの薄焼き(しけったのもあったかも)は、粉に対して2倍とか3倍の水と塩を加えて溶いたものに、紅麹パウダーですこし色をつけ、焼いたものをまず作りました。(関東風の桜餅の皮みたいなものです)ペーストにはやっぱりカリカリの方がいいかなぁと思い直し、それをさらに180℃くらいのオーブンで15分ほど焼いて水分を飛ばしたものです。


29 Mar 無事終わりました♪
ヒサコです。(前略)そうそう、秋葉さんのときのレシピを忘れないうちに書いとかないと!もうすでに忘れつつありますが・・・

〈銀手亡と甘夏のプルプル〉
*銀手亡を柔らかくゆがいて、ペースト状にして、ゆがき汁を少しずつ足しながら硬さを調節します。
*お砂糖を入れて鍋で火にかけて砂糖を溶かす。(銀手亡も甘いのでお砂糖は少しでいいと思います)
*水でといたでんぷん粉を少しずつ入れてよく混ぜ、プルプルにします。
*タッパーなどに甘夏をむいて半分にスライスした物を一面に敷き詰める。
*甘夏の上に銀手亡のペーストを流しいれ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。できあがり。

〈小豆の干し柿煮もち〉
小豆を干し柿で煮ます。それだけでは少し物足りないので黒糖を入れました。冷えたらそれに玄米粉と上新粉を適当に入れ、竹皮に包んで蒸します。できあがり。

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